「超狭小小部屋が人気」は信じるに値するか

雑感

スーモを運営するリクルート住まいカンパニーが「2018年度 賃貸契約者動向調査」を公表しました。

大家さんや管理会社にとっては入居者動向を知るためにも見ておいた方がいい調査結果です。

ただそこには「ひとり暮らし(学生)には、「6畳」の部屋よりも「3畳ロフト付(バストイレ別)」の超狭小部屋のほうが人気の傾向」と気になる文言が。ホントかよ?と思ったので深掘りしてみました。

「6畳バストイレ一緒」が「3畳ロフト付きバストイレ別」に負ける

調査のひとつに、今後住み替えしたい間取りは「6畳バストイレ一緒」か「3畳ロフト付きバストイレ別」どっち?というものがありました。

2018年度 賃貸契約者動向調査

 

当然、3畳みたいな狭小よりもせめて6畳は欲しいと考える人が多いのかと思ったら大違い。アンケートの調査結果は3畳が勝っているんです。

 

はぇー・・・ミニマリストとか、断捨離とか言葉が流行りましたけど、なんでもスマホでできるようになるとモノを無くせる実態はあるように感じますが、それにしても3畳ってねー。

 

多分、一人暮らし初心者ではなく、ある程度経験者の回答が多いのではないでしょうか。

だって初めて一人暮らしする時ってお金ないなかでも、モテるためにインテリア凝ったり、ベットの配置とかも気を遣ったりするもんです。ええ、異性にモテるためにそりゃウキウキしてますもん。

アンケート回答者が極端に少ないため惑わされる恐れあり

そっか、そっかー今はそんな時代かー。と思いながらも数字をよく見ると・・・ん?気づきました。

2018年度 賃貸契約者動向調査2

3畳狭小の物件を「必ず選びたい」としているのは、一番母数の少ない47人学生なんですね。カッコ書きで(学生)とありますが、ここを取り上げてニュースタイトルにしてしまうと、時代は狭小がきてる!とぱっと見思ってしまいます。

 

まあ若ければ若いほど3畳狭小のほうに惹かれているという結果は事実としてありますが。

狭小デベに忖度した調査じゃないのかと邪推

少し前に首都圏の狭小ワンルームが注目されているなんて記事がちょこちょこでてましたね。

例えばおしゃれな狭小アパートを建ててるSPILYTUS(スピリタス)という会社。物件名はQUQURI(ククリ)シリーズです。

狭小住宅なんですけど天井高をしっかりとって圧迫感がでないような作りになっているみたいです。広さは10㎡なくて家賃も安い。若いミニマリストたちに人気を博しています。

 

そう、そんなイケイケの会社だから、スーモが過去に取材してスーモジャーナルに掲載したことある会社かと思ったんです。この調査結果で暗にこの会社を持ち上げているのではないかと・・・。

簡単にですが調べてみたところ、これはすいません、ありませんでした。

狭小住宅の未来は住宅確保要配慮者向け物件か

この狭小住宅ってなんで増えてきたのでしょうか?

恐らく都内の地価や建築費の高騰のため、部屋を細かく切り刻んで貸せる部屋数を多くしないと事業として成り立たないってのが一番なのかなーと思っています。

 

今は若い人たちが入っているからいいですよね。でもその狭小という一番の特徴は、年数が経った末に、競合する物件にメリットとして勝てるポイントになりうるでしょうか?いや、一番のポイントは狭小という点ではなく、狭小を理由に実現できる低家賃帯というところでしょうか。確かに家賃をコントロールすることで空室対策にはなるでしょう。

 

ただ一つ、狭小の低価格帯の物件の行く末で、私が知っている事実があるのです。それは皆さんもご存知スマートデイズの遺作「かぼちゃの馬車」のことです。

シェアハウスという形態の物件でしたが、あまりにも悪い入居率であったこのシリーズのうち何棟かは、今や高齢者や生活保護の受け皿である住宅セーフティネット制度に登録されているようです。

当時のターゲットは都内で働こうとする若い女性でしたが・・・。

 

ちなみに生活保護の受入れに舵を切ったとしても、狭小住宅では利回りを最大化できません。部屋の広さによって、賃料である住宅扶助費が細かく分かれているからです。

都内の場合、16㎡~53,700円、11~15㎡48,000円、7~10㎡43,000円、~6㎡38,000円になります。狭小住宅だと家賃低くなります。

まとめ

・3畳狭小は今は若い人たちのニーズあり

・少子高齢化、若い人どんどんいなくなります

・若い人いなくなった先には、築年数経って低価格帯の物件で勝つのは難しいかも

・その頃には、生活保護などの低所得者の住まいとしてニーズが再沸騰しそう

・でも生活保護は16㎡ないと住宅扶助費の満額とれないので利回りおちる

 

余談ですが夏場のロフトって地獄のように暑いですよね。居室が狭ければ狭いほど熱もこもりそうだし。さらに、日当たり悪ければ湿気がたまってカビの発生もしやすいかも。

それでも安いのがいいっていう需要は今の若い人には強いのですが。

 

参考に貼っておきますので是非ご一読を!

2018年度 賃貸契約者動向調査を発表!ひとり暮らし(学生)には、「6畳」の部屋よりも「3畳ロフト付(バストイレ別)」の超狭小部屋のほうが人気の傾向。10代・20代は「今回契約した賃貸物件」よりも「実家」のほうが満足度が高い

2018年度 賃貸契約者動向調査を発表!ひとり暮らし(学生)には、「6畳」の部屋よりも「3畳ロフト付(バストイレ別)」の超狭小部屋のほうが人気の傾向。10代・20代は「今回契約した賃貸物件」よりも「実家」のほうが満足度が高い|リクルート住まいカンパニー
「2018年度 賃貸契約者動向調査を発表!ひとり暮らし(学生)には、「6畳」の部屋よりも「3畳ロフト付(バストイレ別)」の超狭小部屋のほうが人気の傾向。10代・20代は「今回契約した賃貸物件」よりも「実家」のほうが満足度が高い」リクルート住まいカンパニーからのプレスリリースです。

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