単身高齢者の増加が止まらない、賃貸住宅の需要右肩あがり!

高齢者

ただの高齢者ではない。単身高齢者。これはリスクがでかい。もう身内がいない、または疎遠になって連帯保証人の確保がきつい。連帯保証人いなきゃ緊急連絡先になれる人だけ確保してもらって保証会社つけよう。緊急連絡先も確保できないパターンも少なくないんですが・・・。入ったあとはどうですか。孤独死!?わかっています。単身高齢者の賃貸住宅の需要の実態をみてみましょう。

賃貸住みの単身高齢者が20年で約2倍に増えている実態

65歳以上の人口の割合が全人口の21%を占めている社会を「超高齢社会」と国連が定義しています。日本はどうでしょうか?総務省統計局の平成29年9月15日の推計では27.7%。余裕で超えてます!

でも高齢者って持ち家で余生を過ごす、というイメージがあり、あまり賃貸住宅にはなじみがない印象ありませんか?

国勢調査を参照しましたので、65歳以上の単身高齢者の増加の推移と、その人たちが民間賃貸住宅にどれくらい住んでいるか推移を見てみましょう。

  1995 2000 2005 2010 2015
全世帯数 4261.4 4569.3 4816.8 5184.2 5333.2
うち65歳以上単独世帯数 218.6 301.1 384.2 479.1 592.8
民営借家居住世帯数 1161.8 1229.8 1300.5 1437.1 1510.8
うち65歳以上単独世帯数 51.5 68.0 81.2 106.4 135.0
65歳以上高齢者数(万人) 1745.9 2093.0 2429.4 2757.8 3146.7

これ単位は「万」です。

65歳以上の世帯数は1995年から比べて2.7倍。民間賃貸住宅に住む65歳以上の単身高齢者は2.6倍と20年で随分増えていることがわかります。賃貸に住む人の割合でみると、95年は賃貸住宅に住む人のうち65歳以上の単身高齢者は4.4%、2015年は8.9%。地域性はあるでしょうが割合も2倍に増えているんです。しかし、これを見て「そういうデータはあっても、ほとんどの高齢者は今住んでいるところが終の棲家になるんだから新たに引っ越す人いないでしょ?」と思う大家さんもいますよね。確かにそうかもしれませんが、転居せざるをえない高齢者がいるのも実態としてあります。

高齢者も引っ越しを迫られる理由あります。しかも今後増えそうだ!

ではどんな理由で高齢者は引っ越すでしょうか?家賃滞納や近隣トラブルによる立退きなんて、悪い引っ越し理由の代名詞はいったん置いておきましょう。高齢者に限らないのでまた別の機会に考察します。以下のような理由が多いのではないでしょうか?

1.奥さん又はだんなさんが亡くなった

2.現住居の建物の老朽化により退居しなくてはいけない

3.身体能力の低下に伴い1階の物件を希望

「 1.奥さん又はだんなさんが亡くなった」について考えてみます。

配偶者が亡くなることによって年金収入が減ってしまいますよね。今の賃貸に住むには家賃の負担が大きくなることとあわせて、1人暮らしになることで広さを持て余してしまいます。圧倒的に核家族が主流となっている日本ですから、今後この理由で転居する人たち多くなると思いませんか?

「2.現住居の建物の老朽化により退居しなくてはいけない」はどうでしょうか。

築古物件ご所有の大家さん、大規模修繕ってやったことありますか?あまりいないのではないでしょうか。区分マンションと違って大家さん個人で大規模修繕の費用を捻出しようとすると多大な出費になります。計画的に修繕積立金を積み立てている大家さんも多くはありません。大家さんがとる行動としては取り壊し、建て替え、修繕前に売却、築30年経つけどほったらかし。こんなパターン多いのでは?いずれにせよ老朽化にともない物件の取り壊し等を行わなければならない時期は到来します。そのような物件は住んでいる入居者属性想像できますよね?単身高齢者も少なくないと思いませんか?国交省の統計では「住宅ストック総数約5,210万戸(2013年(H25)時点)を建築年代別に見ると、1980年以前に建築され た住宅ストック(築35年以上)は1,369万戸(約30%)存在。」と 発表されています。今後、取り壊し等に伴い転居に迫られる高齢者が増加すると思いませんか?

「3.身体能力の低下に伴い1階の物件を希望」はわかりやすいですね。

これはエレベーター付きの物件ではない「2階建て築30年の木造アパートの2階に住む単身高齢者」なんて場合です。足腰も悪くなってきて階段の昇り降りがツライ・・・。このクラスの物件に住んでいた入居者なので、似たような築古物件に転居する方が多いと思います。そして高齢者はかかりつけの病院や地域への愛着がある方が多いことから同エリアで転居先を探す方が多いです。その物件の1階にちょっと移動した、なんて引っ越しもあります。1階は敬遠する方が多い中、高齢者が入りやすい穴場でもあることを念頭に置いておきましょう。

そうはいっても、 受入れ時のリスクですよね。次回は単身高齢者のリスクと回避策について考察してみようと思います。

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