高齢者受け入れのリスク対策には家財保険・保証会社・行政サービス!

高齢者

今回は高齢者の受け入れリスクを回避するための対策を考察していこうと思います。大家さんの一番の心配事は孤独死でしょう。発見が遅れて部屋の汚損が激しければ原状回復費用に百万単位でお金がかかる恐れがあります。程度によっては事故物件として告知義務が生じ、その後の賃料収入にも大打撃を受けます。

居室内の死亡のあとに入る原状回復を通称「特殊清掃」と言います。余談ですが、特殊清掃の業界はまだ未成熟な世界で、相場もアバウトで不透明な請求をしてくる業者がいることを大家さんは留意してください。そのような業界であるからこそ、業界の地位向上のために頑張っている団体もありますので、もし必要になった場合は、このような団体に所属している事業者を利用するのもいいでしょう。

孤独死に対応した家財保険と保証会社は必須

リスクヘッジの筆頭は家財保険と保証会社です。今はやはり時代にあった商品が出てきています。家財保険で言えば入居者の家財を補償するのとあわせて、事故物件時の大家さんの減額賃料等の補填までワンパックで入っているような保険です。保証会社は、基本、滞納や夜逃げに対応した保証ですが、入居者死亡時の保証を兼ねている会社もあります。

基本的には入居者に加入して頂くものなので大家さんの負担なしにリスクヘッジができるものなので両方確実に入って頂きたいですね。特に2020年からは民法改正により連帯保証人の負う保証額に極度額を設定しなければならないので、そういったところでも保証会社の利用価値はますます高まるでしょう。

こんな便利な保険や保証会社ですが、重大な欠点があります。多くの保険、保証会社は不動産屋が代理店となり取り扱っているので、募集をお任せする不動産屋が商品の決定権を持っていることです。申し込みをしてくれた見込み客が高齢者だった場合、理解のある大家さんがこの保証会社、この保険に加入すれば入居してもいいですよ、と思っても大家さんでは原則商品を取り扱っている決められません。

中には例外もあり、孤独死保険が自動でつく家賃保証で、大家さんと直接契約できる保証会社もあります。まだ数が少ないのが現状ですが、例えば保証会社Casaの商品。「家主ダイレクト」という保証商品がありますので、参考にしてみてください。集金代行も兼ねているので自主管理されている大家さんは一考の価値があるのではないかと思います。

自治体サービスに注目!時代は高齢者入居に手を差し伸べています

高齢者を入居者として受け入れを検討する場合、まず物件が所在する自治体のサービスに、高齢者向けのサービスがないか見てみてほしいと思います。特に見守りサービス。これは入居者がなくなってしまっても、早期発見できれば多大な原状回復費用も不要ですし、家賃減額もする必要はないからです。人は死ぬものです。見守りは死んだ後の賃貸経営ダメージを日常的にリスクヘッジしているということになります。

最近見たニュースでは東京都中野区の取組みに目が留まりました。ほかの自治体にも広がれ!!と強く思いました。

中野区では2019年1月から単身の高齢者や障害者の入居を促す「あんしんすまいパックを導入しました。どういうことをやるかというと、安否確認と死亡時の葬儀と家財整理の費用を補償します。

登録料は16,200円で、月額利用料は1,944円。実に手頃!低所得の人には16,200円の登録料は区が補助します。利用者負担を軽減させているようですね。

安否確認は見守りサービスを行うホームネットが週2回安否確認電話で行います。

私は、人が声をかけあい見守りあえる地域づくりが孤独死防止の土壌を作ると思います。しかしそんなことはみんな同感に思っているでしょうからまた折をみて考察してみます。

事業者のホームネットは「居住支援法人」として全国に登録して安否確認電話による見守り事業を展開する会社です。居住支援法人というのは、住宅確保用配慮者といった高齢者とか賃貸に入れない人を支援します!と自治体にわざわざ登録している事業者のことをいいます。居住支援法人はNPOや福祉系の事業者が多い印象の中、一般的な株式会社がやっているのでホームネットには頑張ってほしいと個人的に思っています。

入居者が死亡した場合、葬儀を手配し、費用も補償(50万円)します。死後に家財を片付け、原状回復にかかった費用も補償(葬儀と併せて上限100万円)します。

自治体が行うサービスは利用者負担がベラボーに高くないものが多いです。単身高齢者を入居ターゲットにする大家さんは少ないと思うので知らない方も多いのではないでしょうか。一度物件所在地の自治体のホームページにこのようなサービスがあるか確認してみてください。

高齢者をはじめとする住宅確保用配慮者の受け入れは、行政サービスと地域サービスにいかにつながっているかがポイントだと思います。孤独死のリスク回避になりますし、重ねて言いますが亡くなったあとの早期発見につながります。

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